業務で長年使用している旧バージョンのAccess(アクセス)システムを、新しいPC環境でも使い続けたいというご相談をよくいただきます。
本記事では、Accessのバージョンごとの特徴と、移行や継続利用の方法についてわかりやすく解説します。
Accessは1992年の「Access 1.0」から始まり、以下のようにバージョンアップが行われてきました。
現在でも旧バージョンで構築されたシステムを使っている企業は少なくありません。
Access 95以降のシステムであれば、段階的な移行により現在の環境でも動作させることが可能です。
移行手順の例:
ただし、Access 95 / 97 のファイルは、Access 2016 / 2019 に直接インポートできないため、いったん Access 2007 または Access 2010 に読み込んでから移行してください。
Access 2003以前のファイル(*.mdb)をそのまま使用するケースでは、特に画像表示に注意が必要です。
たとえば、社員マスターなどで顔写真を表示している場合、Accessランタイムでは画像が表示されないことがあります。そのため、Access本体の製品版を購入して利用する必要があります。
旧Accessシステムは、新しいPCでも適切な移行手順や設定を行うことで継続利用が可能です。
ただし、バージョン間の互換性やランタイムの制限には注意が必要です。
「データを活かして使い続けたい」「最低限の手間で最新環境に移したい」など、お悩みがある場合は、お気軽にご相談ください。最適な対応方法をご提案いたします。
Access 2.0、97、2000、2003などの旧バージョンから、最新のAccess 365まで幅広く対応可能です。旧バージョンで動いているシステムの調査・移行も対応いたします。
複数人で同時に使用できるようにAccessを改修します。
Accessファイルを画面(フロント側)とデータベース(バックエンド側)に分割し、複数人で同時に使用できるようにします。
はい、可能です。
既存のAccessシステムについて、設計書がない場合でも内容を解析したうえで、保守契約を締結することができます。現在の構成や機能を把握し、適切なサポート体制をご提案いたします。
必ずしもそうとは限りません。
Accessは現在もMicrosoftが提供している現行製品であり、小規模〜中規模の業務システムとしてはコストパフォーマンスに優れた有効な選択肢です。
特に以下のようなケースでは、Accessの継続利用が適しています:
・Excelでの運用が限界になってきた
・専用システムを導入するほどの予算がない
・社内にOfficeが導入済みでAccessがすぐ使える
・現在のAccessシステムを活かして改修・強化したい
もちろん、大規模なデータ処理や社外との連携が多い場合には他の選択肢もあります。
お客様の業務規模やご要望に合わせて、Accessの継続利用/他のシステムへの移行も含めたご提案が可能です。
mdb形式のままでも動作させることは可能ですが、マイクロソフトとしてはすでに、2003以前のAccessはサポート対象外としています。
accdb形式では新しい機能が追加されておりますので、機能強化等を行う際に、開発がしやすいといった利点があります。
今後もAccessを使い続けていくのであればaccdb形式にバージョンアップしたうえで、機能追加などの修正を行ったほうが、より長い期間使い続けていけるかと思います。