旧バージョンAccessシステムの継続利用と移行のポイント

旧バージョンAccessシステムの継続利用と移行のポイント

業務で長年使用している旧バージョンのAccess(アクセス)システムを、新しいPC環境でも使い続けたいというご相談をよくいただきます。
本記事では、Accessのバージョンごとの特徴と、移行や継続利用の方法についてわかりやすく解説します。


■ Accessのバージョン変遷について

Accessは1992年の「Access 1.0」から始まり、以下のようにバージョンアップが行われてきました。

  • Access 2.0
  • Access 95 / 97
  • Access 2000 / 2002 / 2003
  • Access 2007 / 2010 / 2013 / 2016 / 2019

現在でも旧バージョンで構築されたシステムを使っている企業は少なくありません。


■ 新しい環境への移行方法

Access 95以降のシステムであれば、段階的な移行により現在の環境でも動作させることが可能です。

移行手順の例:

  1. 新しいAccessで空のデータベースを作成
  2. 旧Accessシステムから、テーブル・クエリ・フォーム・レポートなどすべてをインポート
  3. 起動し、エラーが出た箇所を修正して完了

ただし、Access 95 / 97 のファイルは、Access 2016 / 2019 に直接インポートできないため、いったん Access 2007 または Access 2010 に読み込んでから移行してください。


■ インポート時の注意点

  • 非対応の記述や機能:旧バージョンで許容されていた記述が、最新バージョンでエラーになることがあります。
  • レイアウトの崩れ:帳票レポートの罫線や配置がずれることがあるため、都度の修正が必要です。

■ 旧バージョンのAccessをそのまま使う場合

Access 2003以前のファイル(*.mdb)をそのまま使用するケースでは、特に画像表示に注意が必要です。

たとえば、社員マスターなどで顔写真を表示している場合、Accessランタイムでは画像が表示されないことがあります。そのため、Access本体の製品版を購入して利用する必要があります。


■ まとめ

旧Accessシステムは、新しいPCでも適切な移行手順や設定を行うことで継続利用が可能です。
ただし、バージョン間の互換性やランタイムの制限には注意が必要です。
「データを活かして使い続けたい」「最低限の手間で最新環境に移したい」など、お悩みがある場合は、お気軽にご相談ください。最適な対応方法をご提案いたします。

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Accessシステムを共有して同時に複数人で使用したいです。

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最近 Access がうまく動かず、フリーズや動作遅延が発生します。原因と対処方法はありますか?

はい、主な原因としては次のようなものが考えられます。

  • ファイルサイズ上限(2 GB) を超えかけている
  • 複数ユーザー同時利用で ネットワーク帯域や PC 性能のボトルネック が発生している
  • 最適化/修復 を長期間行っておらず、断片化やゴミデータが蓄積している
  • 同一ファイルにフォーム・レポート・テーブルが混在し フロント/バック分割 がされていない

これらの症状が見られる場合は、データベースの 診断・最適化・分割 などで改善できます。当社では現状調査から対策のご提案まで承っておりますので、お気軽にご相談ください。

Accessで作るシステムはどのくらいの規模・人数まで使えますか?

Accessは基本的に小規模システム向きです。
規模の制限はありませんが、ファイルサイズ(画面、データベース、帳票を含め)が最大で2GBまでしか作れません。
人数の制限もありませんが、弊社では10人以下での使用をおススメしております。
※同時使用でファイル破損のリスクがあるからです。

Accessはもう使わないほうがいいですか?

必ずしもそうとは限りません。
Accessは現在もMicrosoftが提供している現行製品であり、小規模〜中規模の業務システムとしてはコストパフォーマンスに優れた有効な選択肢です。
特に以下のようなケースでは、Accessの継続利用が適しています:
・Excelでの運用が限界になってきた
・専用システムを導入するほどの予算がない
・社内にOfficeが導入済みでAccessがすぐ使える
・現在のAccessシステムを活かして改修・強化したい
もちろん、大規模なデータ処理や社外との連携が多い場合には他の選択肢もあります。
お客様の業務規模やご要望に合わせて、Accessの継続利用/他のシステムへの移行も含めたご提案が可能です。

納品後の保守契約は可能ですか?

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