「古いAccessファイルを開こうとしたら、まったく動かない」
「新しいAccessでは読み込めないと言われた」
そんなお悩みの中でも、特に厄介なのが Access 95(1995年リリース)で作成されたファイルです。
今回のご相談内容
お客様からお預かりしたのは、Access 95形式のデータファイル。
Access 97以降であれば比較的容易に変換が可能ですが、Access 95は以下の点で特別な対応が必要です:
- 16bit アーキテクチャで構築されており、32bit以降のAccess環境とは互換性がない
- 現在ではAccess 95を直接開ける環境そのものがほとんど存在しない
- 通常のAccessでは「読み込みエラー」や「ファイルが破損しています」と表示されることが多い
バージョンアップの手順と工夫
Access 95から直接、最新のAccess(.accdb形式)に変換することはできません。
そのため、以下のような段階的な中間処理を行いました:
- 専用の旧環境でAccess 95ファイルを開き、Access 97形式へ変換
- Access 97形式を使用し、Access 2000 → Access 2007 → Access 2016以降(.accdb)へ段階的にバージョンアップ
- 各ステップでファイルの整合性(テーブル構造・データ内容)を検証
- 最新バージョンで正しくテーブル・データが読み込めることを確認し納品
納品内容(Access 95 → 最新対応)
- Accessファイル(.accdb形式)
→ 元のAccess 95データを、最新のAccessで使用可能な形式へバージョンアップ済み。
→ フォーム・レポートなどは簡易的な修復にとどめ、テーブルの閲覧・編集が可能な状態で納品しました。
古いAccessでも、救えるデータがあります
Access 95やAccess 97といった旧バージョンのファイルでも、
専門的なノウハウと環境があれば、データを失わずに移行・活用することが可能です。
- 古いPCでしか動かないAccessがある
- OSの入れ替えで古いシステムが開けなくなった
- データだけでも救出して使いたい
このようなケースでも、柔軟に対応いたします。
古いAccessファイルのことでお困りでしたら、まずはお気軽にご相談ください。