Excel マクロが突然動かない! ─ ActiveX ブロック問題と簡単な対処手順

Excel マクロが突然動かない! ─ ActiveX ブロック問題と簡単な対処手順

社内で使っている Excel+VBA システムが一斉に動かなくなった──。
画面には 「このファイル内の ActiveX コンテンツはブロックされています」 という警告。

原因は Windows Update(6 月中旬以降のセキュリティパッチ) で ActiveX コントロールの既定動作がより厳しく制限されたためです。


ActiveX とは?

  • 1990 年代に Microsoft が提唱した拡張技術の総称
  • Excel から OS の機能を呼び出して「カレンダー コントロール」や「特殊なファイル操作」などを実現
  • 便利な反面、悪意あるコードも OS 権限で動いてしまうため、近年は段階的に利用が制限されている

対処手順(最短ルート)

注意

  • 社内ポリシーや管理者設定で禁止されている場合は、必ず IT 部門へ確認してください。
  • ここで紹介するのは「一時的に業務を再開したい」場合の最小設定です。
  1. Excel を起動 → 左上の [ファイル][オプション]
  2. 画面左メニューで [セキュリティ センター] (新バージョンでは [トラスト センター])を選択
  3. 右側の [セキュリティ センターの設定] をクリック
  4. 左メニューから [ActiveX の設定] を開き、以下を変更
    • 「制限付きで警告を表示し、署名のない ActiveX コントロールを無効にする」 を選択
    • 下の 「セーフ モードを有効にする」 のチェックを外す
  5. Excel を再起動 → マクロが動くか確認

それでも動かない場合
最終手段として 「すべての ActiveX コントロールを有効にする(推奨しません)」 を選択できますが、セキュリティリスクが高いため、限定的な端末でのみ実施してください。


そもそも ActiveX 依存をどうする?

選択肢メリットデメリット
設定を緩めてそのまま使うすぐ業務が再開将来のアップデートで再び動かなくなる可能性大
ActiveX を使わない VBA に書き換える中長期的に安定修正コストがかかる
Access や Power Apps など別ツールへ移行モダン環境・クラウド対応移行設計と学習コストが必要

ポイントは「時間とコストのバランス」
まずは設定変更で当面の業務を再開し、並行して ActiveX 非依存の仕組みへ段階的に移行するのが現実的です。


まとめ

  • 2024 年以降、ActiveX コンテンツはますます制限される傾向
  • まずは Excel のセキュリティ設定を見直して一時復旧
  • 恒久対策として、ActiveX を前提としない VBA への修正や ローコード/クラウドツール への移行を検討

不安な場合は、システム調査や移行計画のご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。

まずはお気軽にご相談ください。
ACCESSのプロフェッショナルがご対応します。
今すぐ無料相談・お見積り

Accessシステムの課題をサポート

Accessシステムに関するさまざまなお困りごとに柔軟対応。
他社製の改修から、コストを抑えた開発、保守サポートまでお任せください。

質問ピックアップ

お客様からよく頂く質問をピックアップしました。
もしこちらにない内容がございましたら、よくある質問一覧お問い合わせフォームからお気軽お問い合わせください

Accessシステムを共有して同時に複数人で使用したいです。

複数人で同時に使用できるようにAccessを改修します。
Accessファイルを画面(フロント側)とデータベース(バックエンド側)に分割し、複数人で同時に使用できるようにします。

画面のボタンの位置を変えたり、フォントサイズを大きくすることはできますか?

はい、できます。ボタンの位置を変更することやフォントサイズを変更することで、見やすくなり、より使い易くすることが可能です。

Accessで作るシステムはどのくらいの規模・人数まで使えますか?

Accessは基本的に小規模システム向きです。
規模の制限はありませんが、ファイルサイズ(画面、データベース、帳票を含め)が最大で2GBまでしか作れません。
人数の制限もありませんが、弊社では10人以下での使用をおススメしております。
※同時使用でファイル破損のリスクがあるからです。

他の会社等で作成してもらったAccessでも改修してもらえますか?

はい、どなたが作成したAccessでも改修いたします。
まずはご使用のAccessを解析させていただき、機能をよく把握した上で、ご希望の修正、機能追加を行います。

以前から社内で使っているAccessを保守契約できますか?

はい、可能です。
既存のAccessシステムについて、設計書がない場合でも内容を解析したうえで、保守契約を締結することができます。現在の構成や機能を把握し、適切なサポート体制をご提案いたします。

まずはお気軽にご相談ください。
ACCESSのプロフェッショナルがご対応します。
今すぐ無料相談・お見積り