Officeのバージョン変更でAccessやExcelツールが動作しなくなった原因と対策

Officeのバージョン変更でAccessやExcelツールが動作しなくなった原因と対策

Windows 10のサポートが2025年10月14日に終了するため、新しいPCへ移行する企業が増えています。
しかし、新しいPCにOfficeをインストールしたところ、「以前のAccessやExcelのツールが動かない」というご相談が増えています。

よく見られるエラーメッセージの例:

「このプロジェクトのコードは、64 ビット システムで使用するために更新する必要があります。Declare ステートメントの確認および更新を行い、次に Declare ステートメントに PtrSafe 属性を設定してください。」

このメッセージは、32ビット環境で作成されたAccessファイルを64ビット版のOffice環境で実行した場合に表示されるエラーです。


■ 原因:Officeのビット数の違いによる互換性の問題

Officeには32ビット版と64ビット版があります。従来、多くの業務ツールは32ビット版Officeで開発されていました。
しかし、新しいPCでは64ビット版Officeがプリインストールされていることが多く、32ビットで動作していたVBAコードがそのままでは動作しなくなることがあります

特に以下のような場合に不具合が発生しやすくなります:

  • AccessやExcelのVBAで**Windows API(WinAPI)**を使用している
  • Declare ステートメントにPtrSafe属性が未設定
  • 外部DLLとの連携やファイル操作を行っている

■ 対策:コード修正または環境に応じた対応

この問題は、Declareステートメントの修正PtrSafe属性の追加によって解決できることがほとんどです。
加えて、環境移行のタイミングを利用し、以下の見直しを行うこともおすすめします:

  • 長年放置されていた古い処理ロジックの改修
  • 実現できなかった機能の追加や改善
  • 外部ファイル連携・帳票出力などの自動化強化

■ まとめ:早めの点検と改修が安心です

OfficeやWindowsのバージョン変更は避けられません。だからこそ、動作確認と将来的なメンテナンス性を考えた改修が重要です。

現在ご利用中のAccessやExcelのツールに不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
簡単な診断から、改修・バージョンアップ・機能追加まで柔軟に対応いたします。

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質問ピックアップ

お客様からよく頂く質問をピックアップしました。
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Accessはもう使わないほうがいいですか?

必ずしもそうとは限りません。
Accessは現在もMicrosoftが提供している現行製品であり、小規模〜中規模の業務システムとしてはコストパフォーマンスに優れた有効な選択肢です。
特に以下のようなケースでは、Accessの継続利用が適しています:
・Excelでの運用が限界になってきた
・専用システムを導入するほどの予算がない
・社内にOfficeが導入済みでAccessがすぐ使える
・現在のAccessシステムを活かして改修・強化したい
もちろん、大規模なデータ処理や社外との連携が多い場合には他の選択肢もあります。
お客様の業務規模やご要望に合わせて、Accessの継続利用/他のシステムへの移行も含めたご提案が可能です。

現在mdb形式のAccessを使用していますが、バージョンアップした場合、mdbのデータを新しいAccessへ移行してもらえますか?

新しいAccessへデータを移行いたします。新しいAccessで全機能の動作試験を実施しますので、移行後も安心してお使い頂けます。

納品後の保障期間はありますか?

はい、あります。
納品後、1年間を保証期間とし、この期間の弊社原因の不具合は無料で修正いたします。
また、不具合以外の、操作や使用に関する問い合わせにも丁寧に応じます。

納品後の保守契約は可能ですか?

はい、可能です。
お客様とご相談し保守の「内容」「期間」「金額」を決めさせていただきます。

現在mdb形式のAccessを使用していますが、バージョンアップする必要はありますか?

mdb形式のままでも動作させることは可能ですが、マイクロソフトとしてはすでに、2003以前のAccessはサポート対象外としています。
accdb形式では新しい機能が追加されておりますので、機能強化等を行う際に、開発がしやすいといった利点があります。
今後もAccessを使い続けていくのであればaccdb形式にバージョンアップしたうえで、機能追加などの修正を行ったほうが、より長い期間使い続けていけるかと思います。

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