Microsoft Access(以下Access)は、長年にわたり企業や官公庁で利用されてきたデータベースソフトですが、近年では「時代遅れ」といわれることも増えてきました。
とはいえ、今でも多くの企業で現役稼働中であり、安易に「捨てる」べきものではありません。
ただし、**“このまま使い続けてよいのか?” “トラブル時に対応できる体制はあるか?”**といった見直しは今こそ必要です。
本記事では、Accessの現状と課題を整理し、今後の運用方法として「改修」や「アップサイジング」などの選択肢を検討すべき理由を解説します。
Accessは以下のような点で今も有効な業務ツールです:
とくに社内で完結する定型業務に特化した運用には非常に適しており、開発費も抑えられることから、今なお多くの現場で使われています。
Accessはインストール型ソフトのため、複数拠点間のリアルタイム連携や外部からのデータアクセスには不向きです。
社内開発や個人のスキルに依存していると、担当者の退職や病気によって保守不能になるケースも。
Access 97 / 2000 / 2003など古いバージョンのまま使い続けているケースも多く、Windowsの更新やOfficeのバージョン変更により突然使えなくなるリスクがあります。
AccessはOfficeのバージョンアップで不具合が発生しやすく、稼働中のシステムに手を加えることが難しいのも大きな課題です。
現時点でAccessが「問題なく動いている」場合でも、以下のような観点から**“先手の対応”が必要**です。
→ バージョン依存による動作不能リスクを回避するには、改修や新環境への移行が必要です。
→ 担当者不在や業者廃業などで修正対応できないケースが多発しています。
→ 他システムとの連携や業務拡張に対応するには、アップサイジングやクラウド化を視野に入れた設計が求められます。
当社では、現状のAccessシステムを以下のように段階的に見直すご提案を行っています。
Accessの利点は活かしつつ、今後も安心して使い続けられる形へと改善いたします。
「まだ動くから大丈夫」と思っていたAccessシステム、実はアップデート非対応・トラブル時に対応できない・引き継ぎできないという状態かもしれません。
一度、現状のAccess環境を棚卸しし、必要に応じた改修やアップサイジングを検討することが、将来のリスク回避につながります。
お気軽にご相談ください。
mdb形式のままでも動作させることは可能ですが、マイクロソフトとしてはすでに、2003以前のAccessはサポート対象外としています。
accdb形式では新しい機能が追加されておりますので、機能強化等を行う際に、開発がしやすいといった利点があります。
今後もAccessを使い続けていくのであればaccdb形式にバージョンアップしたうえで、機能追加などの修正を行ったほうが、より長い期間使い続けていけるかと思います。
はい、日本全国からのご依頼に対応しております。
弊社ではリモートアクセスツールを導入しており、セキュアにお客様のパソコンへアクセスして対応可能です。
これまでに関東を中心に、群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県・栃木県・茨城県・長野県・静岡県・京都府・大阪府・愛知県など、全国各地の企業様からご依頼をいただいております。
ZoomやTeamViewerなどを活用して、遠方のお客様ともスムーズな打ち合わせ・対応が可能です。
必ずしもそうとは限りません。
Accessは現在もMicrosoftが提供している現行製品であり、小規模〜中規模の業務システムとしてはコストパフォーマンスに優れた有効な選択肢です。
特に以下のようなケースでは、Accessの継続利用が適しています:
・Excelでの運用が限界になってきた
・専用システムを導入するほどの予算がない
・社内にOfficeが導入済みでAccessがすぐ使える
・現在のAccessシステムを活かして改修・強化したい
もちろん、大規模なデータ処理や社外との連携が多い場合には他の選択肢もあります。
お客様の業務規模やご要望に合わせて、Accessの継続利用/他のシステムへの移行も含めたご提案が可能です。
Accessは基本的に小規模システム向きです。
規模の制限はありませんが、ファイルサイズ(画面、データベース、帳票を含め)が最大で2GBまでしか作れません。
人数の制限もありませんが、弊社では10人以下での使用をおススメしております。
※同時使用でファイル破損のリスクがあるからです。
はい、主な原因としては次のようなものが考えられます。
これらの症状が見られる場合は、データベースの 診断・最適化・分割 などで改善できます。当社では現状調査から対策のご提案まで承っておりますので、お気軽にご相談ください。