「今も問題なく動いているから、バージョンアップしなくても大丈夫」
長年使用している業務システムについて、このように考えている企業は少なくありません。
Microsoft Accessで作られた社内システムの場合、10年以上前に開発されたシステムが現在も現役で使われていることがあります。
また、Webシステムでも同様に、古いPHPやWordPressを長期間そのまま利用しているケースがあります。
しかし、現在正常に動いているからといって、今後もそのまま使い続けられるとは限りません。
Accessの場合はWindowsやOfficeの変更による「互換性」の問題が大きく、PHPやWordPressの場合は、それに加えてインターネットへ公開されていることによる「セキュリティ」の問題があります。
今回は、古い業務システムを使い続けることで発生する問題と、Access・PHP・WordPressそれぞれでバージョンアップが必要になる理由について解説します。
業務システムは、一度導入すると長期間使用されることがあります。
例えばAccessでは、
など、企業の重要な業務を支えているケースがあります。
こうしたシステムは、業務に合わせて長年改修されているため、
「新しいシステムへ簡単に置き換えられない」
ということも少なくありません。
その結果、WindowsやOfficeだけが新しくなり、Accessシステム自体は昔のままという状態が発生します。
Webシステムでも同じで、PHPやWordPressで作ったシステムやWebサイトを、導入時のバージョンのまま何年間も利用していることがあります。
問題になるのは、周囲の環境が変化しているのに、システムだけが昔の状態で残り続けることです。
古いAccessシステムで特に問題になりやすいのが、WindowsやOfficeとの互換性です。
例えばAccess 2010で開発したシステムを、最新のWindows・Access環境へ移行する場合、
などが新しい環境でも正常に動作するか確認する必要があります。
特に32bit版Accessから64bit版Accessへ移行する場合には、VBAの修正や外部モジュールの入れ替えが必要になることがあります。
Accessファイル自体は開くのに、
「印刷だけできない」
「Excel出力でエラーになる」
「特定の画面だけ開かない」
ということもあります。
そのため、Accessのバージョンアップでは、単純にファイルが開くかどうかだけではなく、実際の業務処理全体を確認する必要があります。
社内だけで使っているAccessの場合、
「インターネットに公開していないから、古くても問題ないのでは?」
と思われることがあります。
確かに、Webシステムと比較すると、外部から直接攻撃されるリスクは大きく異なります。
しかしAccessの場合でも、
などをきっかけに、それまで使えていたシステムが突然動かなくなることがあります。
つまりAccessの場合は、セキュリティだけではなく、「次の環境でも使い続けられる状態を維持する」という意味での保守が重要です。
PHPはWebシステムやWebサイトの開発で広く利用されています。
Accessと異なるのは、多くの場合インターネットへ公開されたサーバー上で動作している点です。
PHPにはバージョンごとにサポート期間があり、サポート期間中は不具合やセキュリティ問題に対する修正が提供されます。
しかし、サポートが終了したバージョンでは、新しい脆弱性が発見されても公式な修正が提供されなくなります。
そのため、
「今のPHPでシステムが正常に動いている」
という理由だけで古いバージョンを使い続けることはおすすめできません。
一方で、PHPは単純に最新バージョンへ変更すればよいわけではありません。
PHPのバージョンを上げると、
などの影響で、これまで動いていたシステムがエラーになる場合があります。
例えば古いPHPで作られた業務システムを新しいPHPへ移行する場合には、
現在のシステムを調査
↓
新PHP環境を用意
↓
プログラムを修正
↓
動作テスト
↓
本番環境を切り替え
という手順を踏む必要があります。
この点はAccessのバージョンアップとよく似ています。
WordPressも定期的な更新が必要なシステムです。
WordPressの場合は、
など、複数の要素で構成されています。
例えばWordPress本体を最新にしても、古いプラグインが対応していなければ不具合が発生することがあります。
反対に、PHPだけを新しくしたことで、古いテーマやプラグインが動かなくなる場合もあります。
そのため、WordPressの保守では、
「WordPress本体を更新する」
だけではなく、サイト全体の互換性を確認することが重要です。
Access、PHP、WordPressでは、古いバージョンを使用する問題点が少し異なります。
主な問題は、
などです。
特にPCの入れ替え時に問題が表面化しやすくなります。
主な問題は、
などです。
インターネットに公開されているシステムでは、特にセキュリティアップデートが重要になります。
主な問題は、
の組み合わせです。
一つだけを更新すると、別の部分との互換性問題が発生する場合があります。
Access・PHP・WordPressに共通しているのは、
問題が発生してから更新しようとすると対応が難しくなる
という点です。
例えばAccessの場合、
PCが故障
↓
新しいPCを購入
↓
最新Officeをインストール
↓
Accessシステムが動かない
となると、業務を止めた状態で修正しなければならない可能性があります。
PHPの場合も、
サーバーのPHPを更新
↓
Webシステムが動かない
↓
古いプログラムを急いで修正
ということがあります。
WordPressでも同様に、
PHPのサポート終了
↓
PHPをバージョンアップ
↓
古いプラグインが動かない
といった問題が起こることがあります。
そのため、システムが正常に動いているうちに、次の環境で動作するか確認しておくことが重要です。
AccessでもPHPでもWordPressでも、いきなり本番環境を更新するのはおすすめできません。
基本的には、
という流れで進めます。
特に長年使用しているシステムでは、開発当時には想定されていなかった機能や、現在では提供されていない部品が使われていることがあります。
事前調査を行うことで、本番切り替え時のトラブルを減らすことができます。
古いAccessやPHPシステムについて相談すると、
「すべて新しく作り直す必要があるのでは?」
と思われることがあります。
しかし、必ずしも全面的な再開発が必要とは限りません。
Accessであれば、
など、必要な部分だけ改修できるケースがあります。
PHPの場合も、
などによって、既存システムを活かせる場合があります。
WordPressについても、既存サイトを維持しながらテーマやプラグインの更新・改修を行うことができます。
企業によっては、
社内業務
→ Access
Webからの受付
→ PHP
ホームページ
→ WordPress
というように、複数のシステムを組み合わせて使用していることがあります。
この場合、それぞれを別々に考えるのではなく、システム全体を確認することも重要です。
例えば、
Webサイトで受け付けたデータ
↓
社内のAccessへ取り込む
といった仕組みもあります。
Accessだけを最新化しても、連携しているWebシステムが古いままであれば、別の問題が残ることになります。
Accessシステムを利用している企業から、
「AccessをWeb化した方がよいでしょうか?」
という相談をいただくことがあります。
しかし、すべてをWebシステムへ変更する必要があるとは限りません。
例えば、
社内で大量のデータを入力・管理する部分
→ Access
外出先や取引先から利用する部分
→ Webシステム
というように、用途によって使い分ける方法があります。
既存Accessの業務ロジックや帳票を活かしながら、必要な部分だけPHPなどでWeb化することも可能です。
この方法であれば、長年使用しているAccessをすべて作り直すことなく、システムを段階的に改善できます。
古い業務システムについて、
「まだ動いているから大丈夫」
と考えていると、PC故障やサーバー更新などをきっかけに突然問題が表面化することがあります。
Accessの場合は、
などが主な注意点です。
PHPの場合には、これに加えてセキュリティサポートへの対応が重要です。
WordPressについても、本体だけではなくPHP・テーマ・プラグインを含めて保守する必要があります。
重要なのは、古いからすべて作り直すことではなく、
現在のシステムを調査し、残せる部分は残しながら必要なところを更新すること
です。
システムハウスグローバルでは、Microsoft Accessの改修・バージョンアップだけでなく、PHPを利用したWebシステムやWordPressサイトの開発・保守にも対応しています。
「古いAccessを最新版へ移行したい」
「PHPのバージョンが古いが、更新するとシステムが動くか分からない」
「WordPressやプラグインを長期間更新していない」
「AccessとWebシステムの両方が古くなっている」
「どこまで更新すればよいのか判断できない」
といった場合でも、現在のシステムや利用環境を確認し、必要な改修内容をご提案することが可能です。
Accessだけ、Webシステムだけと分けて考えるのではなく、既存の業務システム全体を確認しながら、今後も継続して利用できる環境へ移行することもできます。
既存のAccess・PHP・WordPressシステムのバージョンアップや保守でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
はい、可能です。
お客様とご相談し保守の「内容」「期間」「金額」を決めさせていただきます。
可能です。正常に使えている部分を残し、必要な箇所に絞った改修をご提案します。
Microsoft Office(Pro)をお持ちであれば、Accessが含まれていますので購入する必要はありません。
Access単体での購入も可能です。
Accessで作ったシステムをパソコンで動作されるだけであれば、無料のランタイム(Access Runtime)というものがあります。
利用台数やネットワーク構成を確認し、配布・設定方法を含めてご提案します。
設計書がなくてもAccessファイルを解析して、どのような構造・機能になっているかを調査いたします。必要に応じて、現行機能をわかりやすく整理した資料もご提供可能です。